
今回は、家具を作る前に必ずマスターしておきたい「白柿(シラガキ)」と「毛引き(ケビキ)」を使った墨付けの方法をご紹介します。
家具作りでは、精度の高い墨付けをした上で加工をしないと、微妙なガタつきやズレが生じてしまいます。そのため、鉛筆やシャープペンシルではなく、白柿や毛引きの刃先を使って墨付けを行います。
ちょっとした慣れが必要ですが、何度か練習すれば簡単にできますので、家具作りに取り組むDIYerは、ぜひマスターしてください。
1 墨付けに使う道具はコチラ
左から「スコヤ」「白柿」「毛引き」「直定規(ストッパー付き)」

2 ホゾ加工の墨付けにトライ
練習として、ホゾ加工をする際の墨付けをご紹介します。
▼写真のようにホゾ組をするための墨付けをします

(1)ホゾ穴(メス側)の墨付け
▼最初に「ほぞ穴」の墨付けをします

▼定規のストッパーを37mmにセットし、スコヤの位置をあわせます。

▼白柿でほぞ穴の短辺の線をケガきます。

▼線が細くてわかりにくいので、ここではマジックで書いています。

▼同じ要領で、反対側の短辺もケガきます。

次に、縦の線は毛引きを使います。材の厚みが20mmで、ほぞ穴の幅が9mmなので、毛引きで端から5.5mmの幅で線が引けるよに設定します。
この設定がきちんと出来ることが重要です。大まかに位置を合わせたら、毛引きのネジを少し締め、スコヤで毛引きをトントンと叩きながら位置を微調整。
▼毛引きの刃の位置を5.5mm に設定。スコヤか差し金で幅を確認します。

位置を調整したら、余った材などをケガいてみて、ノミや角ノミの大きさをあててみて、実際の幅が合っているかを確認します。(ホゾ穴の幅は、使用する角ノミの幅に合わせて設定しています。)
▼材の端の部分でケガいて角のみの幅(9 mm)と合っているかを確認


▼設定ができれば、ホゾ穴の長辺をケガきます。

▼出来ました!

(2)ホゾ(オス側)の墨付け
次に、ホゾ(オス側)の墨付けです。

最初に墨回し(4面ぐるっと墨線をつける)をします。ここもポイントとなりますが、この時、基準とする面を2面(第1基準面、第2基準面)を決めておきます。
墨回しをした時に、線がズレないようにするには、スコヤの短辺部分を必ず基準面に押し当てた状態でケガく必要があります。
▼◎が第1基準面、○が第2基準面です。


▼まず、定規のストッパーを30mmにして、この位置にスコヤを合わせます。この時、スコヤの妻手(短い部分)は第1基準面にあてています。


▼次に、第2基準面にスコヤの妻手(短い部分)を合わせて、隣の面をケガきます。この時、白柿は最初にケガいた線の端にあわせます。

▼この様に2面にケガいた線がはいりました。

▼次に、反対側の面も同様に、第2基準面にスコヤの妻手をあててケガきます。

ここまでで3面に線がはいったら、最後に第1基準面にスコヤの妻手をあててケガいたら墨回しが完了です。
この時に線がズレなくて繋がっていれば成功です。
次に毛引きを使って縦線をいれていきます。
ホゾの厚みは、ホゾ穴の幅と同じなので、先程、ホゾ穴の墨付けで設定した毛引きを、そのまま同じ設定で使います。
▼ホゾの厚さは、ホゾ穴と同じ9 mm

▼木口にも同様にケガきます。

▼毛引きの幅を改めて13mmに設定し、ケガきます。

▼最後に、毛引きの幅を17mmに設定してケガくと完成です。

▼斜線の部分はカットする部分

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