今回は、電気ドリルをドリルスタンドの「角のみアダプター」に取り付けることで、「角のみ盤」のように使う方法をご紹介します。
これを使えば、高価な「角のみ盤」がなくても、ほぞ穴加工をサクサクできるようになります。
DIYで、椅子などの脚物家具をつくる場合は、とても役立つ道具ですので参考にしてください。

1 角のみ盤代わりに使えるドリルスタンド
椅子のような脚物家具を製作する場合に、たくさんの「ほぞ加工」をします。これをすべてノミを使って手加工するのは気が遠くなるような作業です。
そんな時、「角のみ盤」を使えばサクサク掘ることができますが、DIY用のモデルでも数万円〜10万円ぐらいする高価な機械です。ほぞ加工のためだけに、それだけのお金をつぎ込むのは難しいですよね。
そんな時に、角のみ盤代わりに使えるのがドリルスタンド用の「角のみアダプター」です。
私が使っているのはSK-11の「角のみアダプター」。もともと電気ドリルとSK-11のドリルスタンドで「ボール盤」代わりに使っていましたが、このアダプターを使えば「角のみ盤」代わりにも使える優れモノです。(ドリルスタンドと角のみアダプターのセットで6千円程度で販売されています。)
▼角のみアダプター部分

2 ミニフライス盤とバイスも加えれば、ほぼ「角のみ盤」
角のみ盤代わりに使う場合に、ミニフライス盤とバイスも一緒にセットすることをお勧めします。
写真のミニフライス盤はAmazonで4千円弱で購入したものですが、角のみの位置合わせに重宝しています。
また、角のみは、掘り込んだ後に抜けにくかったりしますので、バイスでしっかりと材料を固定しておく必要があります。
▼ミニフライス盤とバイスを取り付けた状態

3 フライス盤が平行移動するようバイスを微調整
フライス盤を使用する場合、バイスで固定した材が平行に移動するよう調整します。まず、ドリルに鉛筆を設置して、フライス盤を動かしてみて、平行に線がかけるかどうか確認してみます。
▼線の書き始めの位置と書き終わりの位置を比較すると、わずかにズレていて平行に線が書けていません。

▼こういう場合は、写真のようにバイスのネジをゆるめて、紙などを挟んで調整します。

▼線の始めと終わりの位置が同じ位置に揃いました。


4 「角のみ」は、必ず「切れる」ものを選択
極力費用を抑えるためにアダプターを使用しますが、「角のみ」だけは少し値が張っても切れるものをお勧めします。角のみのドリルを囲む4角の部分は、単に押し込んで木を切断していく構造なので、硬い木材の場合は、なかなか押し込めません。写真の角のみは、1万円程度するもの。2〜3千円程度のものと比べると切れ方がまったく違います。
▼写真の角のみは9mmのもの
5 角のみの「向き」と「深さ」の調整
角のみの四角が材と平行になるよう向きを調整します。また、ほぞを掘る深さを調整してセッティングします。
6 角のみの位置決めと掘り方
最初に、ほぞ穴の端の部分から掘り込んでいきます。この時、角のみを材に軽く押しあててみて、角のみの四角の端があたる部分を確認して位置をあわせます。
次に、ほぞ穴の反対側の端を掘り込み、最後に間の残った部分を掘っていきます。
写真は悪い例ですが、この様に、端の部分が少し残っている場合、角のみが穴が空いている方に傾いてしまい、まっすぐに掘れません。
▼完成です。ノミを使った手掘りに比べると圧倒的に早く、まっすぐに掘れます。
7 まとめ
「ほぞ穴」の加工は家具づくりで必ず必要となってきます。ノミを使った手加工は、作業に時間がかかりますし、精度の面でも、まっすぐに穴をあけるのは意外と難しかったりします。
今回、ご紹介した道具は使うことで、DIYでも、精度の高いほぞ加工が必要な「椅子」なども作ることができますので、チャレンジしてみてください。
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