NAOTOの週末家具工房

DIYで挑む!ちょっと本気の家具づくり

丸ノコだけでも出来る!「片胴付き追い入れ継ぎ」の引き出し製作!!

引き出し等で、写真の様な加工を目にすることがあると思います。

これは「片胴付き追い入れ継ぎ」という接合方法です。

この加工をするメリットの一つは前板と側板の位置合わせが簡単になること。

ビスだけの接合と違い、微妙にズレたりして、位置合わせに苦戦することはなくなります。

また、メリットの2つ目は強度がでること。

引き出しは、引っ張られたり、押し込んだりを繰り返します。

長い間使い続けるうちに、ビスだけではガタつきが生じてしまう心配があります。

長く使い続ける家具を作るときは、この点も踏まえておきたいところです。

トリマーを使って加工する方法もありますが、今回は、DIYでも出来る丸ノコだけで加工する方法をご紹介します!!

1 加工寸法

▼下図のような引き出しを作る時に、この加工を行います。

▼飾りの前板を除いた状態。

▼加工部分の寸法。0.5mmほど前板の突起部分よりも、側板の掘り込みを深くしています。前板の突起部分の幅や長さに応じて、側板の掘り込み部分を調整するので、ピッタリとこの図面のとおりにする必要はありません。

2 前板の加工

最初に丸ノコスライド台を使って、前板(オス側)を加工していきます。

▼ハイトゲージを使ってまるノコの刃の出方を調整。前板突起部分の厚みが5mmなのでゲージの高さを5mmに設定しています。

▼突起部分の幅も5mmなので、材料の位置を調整してカット。

▼残った部分は少しづつズラして3回ぐらいカットすればOK。

▼写真の様に前板の突起部分がカットできました。

3 側板の溝幅を調整する木片の準備

次に、側板の溝の幅を前板の突起部分の厚みと合わせるため木片を準備します。

前板の突起部分の厚みは設計では5mmとしていますが、実際は誤差が生じます。

もっと言えば、設計どおりの厚さにする必要はなく、実際にカットした現物の厚さに合わせて側板の溝幅を調整します。

この溝幅を調整するための方法をご紹介します。

▼自宅にある適当な角材を準備します。(なんでも構いません。)

▼適当な位置で一度カットします。

▼前板の突起部分だけを、ストッパーとの間に挟み、角材をの位置をずらします。

▼この状態で、角材ををカット。

▼この木片をを加工する際に使います。

4 側板の加工

側板の溝加工をしていきます。

側板は5.5mm掘り込むので、15(材の厚み)−5.5=9.5mmの高さにあわせます。

▼まずは不要な材で試しにカット。

▼ノギスで深さを確認しながら調整していきます。

▼写真はわかりにくいですが、丸ノコの刃に材料をあて、この位置にストッパーを置きます。

▼ストッパーの位置は動かないようにして前板を縦にして挟みます。

▼この位置でストッパーを固定します。

▼この位置で丸ノコでカット。ノコ刃の厚みの分だけの溝ができました。

▼切り込みの位置は、ちょうど前板の幅と合う位置になっています。

▼当前ですが、前板の突起部分の厚さにはあっていません。

▼ちょっと分かりずらいですが、ここで準備していた木片を使います。まず、材料の位置は動かないように固定し、ストッパーの位置を木片の厚さ分だけ動かします。

▼次に、移動させたストッパーを固定し、その位置に合わせて材料を移動させます。

▼この位置でカットすると、前板の突起部分と同じ幅で溝がカットできます。

▼カットしきれなかった真ん中部分にズラしてカット。

▼組み合わせてみると見事にピッタリと位置が合いました!!

5 最後に

引き出しを作る時は、以上の工程に加え、接合部分にボンドを塗ってビス留めをします。

このビスは、「ビスで接合する」というよりも「ボンドで接着するクランプの代わり」という意味合いが強くなります。

また、ビスについては見えない様にダボで隠した方が見栄えがぐっと良くなります。

なかなか工程が面倒だと感じた方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、複数の引き出しをまとめて作る場合、一度セッティングすれば機械的に作業をすることができるので、意外と楽ではないかと思います。

この加工を取り入れることで、単なるDIYではなく、しっかりとした家具づくりをしていることが伝わると思いますので、ぜひ、チャレンジしてください!!

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