1 キャビネットづくりに挑戦
今回は、少し大きめの箱物家具にチャレンジしてみようと思います。
作るのは、このキャビネット。スケッチアップで作図しました。

扉の内側はこんな感じ。棚は可動式にします。

製作のポイントは次の3つです。
<広葉樹で高級感のある家具に!>
材料はウォールナット等とも並ぶ高級木材であるブラックチェリーを使い、シンプルかつ高級感のある家具に仕上げたいと思います。
<フラッシュ構造の突板で、軽い家具に!>
このような大きめの箱物家具を作るとき、すべてを広葉樹の無垢材にしてしまうと、かなりの重量です。(費用面でも厳しい。)そのため、側板などの箱の外側部分は整理箱と同様に突板に。また、フラッシュ構造(中を一部空洞)にして、できるだけ軽く、それでいて無垢の質感を活かせる家具にしたいと思います。
<扉は框組に!>
扉は、框組構造にして鏡板(またはガラス板)をはめ込んだものにチャレンジしたいと思います。框はほぞ加工や鏡板を入れる溝加工など、精度の高い加工が必要となってきます。
2 箱物家具に使う板
キャビネットづくりの2日目。今回は、家具の外枠部分(側板など)を製作します。

家具の板としては①無垢材の板接ぎ、②集成材、③突板など、いくつかの方法が考えられます。ただ、少し大きい箱物家具を作る場合、板接ぎや集成材だと、すごく重くなってしまいます。
また、無垢材で大きな面をつくれば、その分、反りも大きくなり、加工が簡単ではありません。集成材は、反りにくくはなりますが、小さな材の集まりなので無垢材の様なきれいな木目はありません。
そのため、箱物家具では軽く作れて、無垢材と同じ木目を活かせる突板が使われることが多くなります。DIYの家具では、あまり馴染みがない方法かもしれませんが、今回、突板に挑戦します。
3 フラッシュ構造の板づくり
突板は無垢材を薄くスライスし、これをベニヤや合板等に貼り付けたものです。まずは、この突板を貼り付けるための板を製作します。
ランバーコア等をそのまま使用して突板を貼り付けてもいいのですが、できるだけ材料を節約しつつ、強度のある板にするため、フラッシュ構造(中が空洞)の板をつくります。
このフラッシュ構造は、箱物家具では一般的に用いられる方法で、家具店に並んでいる箱物家具のほとんどは、この構造です。
今回、厚さ15ミリのランバーコアを芯材として使い、下図のように組みます。その両面に2.5ミリのベニヤを貼り付け、20ミリの板を製作します。
左側の幅が広いのは、扉を取り付ける金物を設置するため。フラッシュ構造の場合、当然ながら空洞部分にはビス等が使えませんので、あらかじめ設置場所を考えておく必要があります。

長い材のカットは自作の丸のこ定規を使いました。1メートルまでカットできます。

ガイド定規でレールを挟み込めるようにしています。
これで、確実にまっすぐカットできます。

こちらは自作のスライド台。テーブルソーはないので、これが大活躍してます。
かなり大きな作りで、縦720ミリまでの材をカットできます。

芯材をタッカーでとめていきます。

電動やエアーのタッカーがあれば、より簡単ですが、手動でも十分です。
ちょっと力はいりますが、、、。

木工用ボンドで表裏をそれぞれベニヤに貼り付けます。突板を貼り付ける面は安いラワンベニヤ、家具の内側の見える部分には表面がきれいなシナベニヤを貼ってます。
ペイントローラーを使えば簡単に広げられるのでおすすめです。

使っていない物干し台を置いて一晩寝かせました。
特に4辺がきちんと接着するようホームセンターで鉄製のL型アングルを購入し、クランプで固定してみました。
いかに均等にプレスできるかがポイントです。

なんとか、うまく接着できました。ベニアが少しずれてますが、もともと上下左右1センチ大きめに作っていて、最後にカットして整えるので大丈夫です。

次回は、今回製作した板の上に突板を貼り付ける工程にはりいます!