NAOTOの週末家具工房

DIYで挑む!ちょっと本気の家具づくり

タモのツキ板で作る!ちょっとおしゃれな壁掛け時計

今回、壁掛け時計作りの第二弾!

タモのツキ板で作った壁掛け時計の作り方をご紹介します。

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1 タモの突板を使って広葉樹の質感ある盤面づくり

今回は、家にあったラワンランバーコア(厚さ18mm)に、タモのツキ板を貼り付けることで、タモの質感のある盤面をつくりました。

このツキ板は、以前に「ツキ板屋GIFU」さんからネットで購入したツキ板シート(イージータイプ)で、薄く加工した天然木に特殊な紙が組み合わされています。

ゴム系の速乾ボンドをツキ板とランバーコアの両方に塗り、手につかない程度に乾いたところで、張り合わせます。(今回、ボンドはコニシG10を使用しました。)
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はみ出た部分はカッターでカットしていきます。f:id:enjoy-life-more:20250802080653j:image

2 トリマーでムーブメント部分の掘り込み

ムーブメントの大きさに合わせて掘り込みます。この作業については、別の記事(トリマーで簡単にできる!壁掛け時計をDIY)で詳しく解説していますので、ご参照ください。
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ベアリング付のビットで掘り込みます。
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3 ウッドバーニング用電熱ペンを使った数字の書き込み

ツキ板に対しても無垢板と同様にウッドバーニング用電熱ペンが使えるのか、初めて試してみました。
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無垢板と同様に書き込むことができました!!

また、数字以外の部分は、Amazonで購入したウォールナットの丸棒(直径8mm)を埋めてカット。

アサリなしのノコでカットしますが、ツキ板は少しでも削ってしまうと下地が出てきてしまいますので、慎重な作業が必要です。
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4 アクリル板のカット

今回の掛け時計は、針をむき出しにするのではなく、表面にアクリル板(厚さ2mm)をつけて木枠で囲む構造にしています。

アクリル板を盤面と同じ大きさにカット。アクリル板は専用のカッターを使うことで簡単にカットできます。(表と裏から何回も削って、最後はポキっと折ることができます。)

5 枠づくり

盤面とアクリル板を囲む枠の制作です。ホームセンターの工作材コーナーで、幅45mm、厚み14mmの丁度いい材(ラワン材)をみつけました。

この枠は「留め継ぎ」とします。今回は、丸ノコの刃を45度に傾斜させて、縦・横がそれぞれ同じ長さになるように一緒にカットしました。

45度のカットは、スライド丸ノコがあれば簡単ですが、丸ノコで精度を出すのは結構難しい作業になります。

余った材などで、あらかじめ試し切りをして45度がでているか確認することが必要です。

次に、盤面とアクリル板を設置する溝をトリマーで加工します。

アクリル板部分は、端から5mmの位置に幅2mm、深さ4mmで加工。(アクリル板の幅と同じできつかったので、サンドペーパーで少し削って調整しました。)

盤面部分は、反対の端から5mmの位置に幅20mm、深さ4mmで加工。
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ボンドで接着。ホームセンターにある「引っ越し用PPバンド」に木片を挟むことで、しっかりと固定することができます。

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治具を使って、余っている材から「かんざし」を切り出します。(このノコギリ治具については、別記事で詳しく紹介しています。)
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「かんざし」を入れる部分も、同様の治具をつかって位置決めとカット幅を調整します。

接着力の弱い「留め継ぎ」を「かんざし」を入れることで補強します。

かんざしんのはみ出た部分を、あさり無しのノコでカットすれば完成です。

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トリマーで簡単にできる!壁掛け時計をDIY

トリマーを使った円形の壁掛け時計の作り方をご紹介します!!

簡単に、無垢材をつかったオリジナルの時計をつくることができますよ。

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1 チャットGPTで時計の図面を簡単作図

今回の壁掛け時計は、半径13cmの円。

この円に数字を配置した図を書くのって、意外と難しかったりします。

でも、チャットGPTで作図してもらえば、簡単に希望どおりの図を書いてくれます。「数字をもっと大きくして」とか「数字を黒丸に置き換えて」とか指示すると、自分のイメージする図をすぐにつくってくれます。

▼チャットGPTで作図

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2 トリマーを使った円のカット

今回は倉庫に眠っていた杉の集成材(厚さ20mm)を使いました。

トリマーを購入すると、ストレートガイドが付属していますが、これを使えば、特別な治具がなくてもきれいな円をカットすることができます。(ストレートガイドとして使用する場合と、ガイドの取り付け方法が違いますので説明書等でご確認ください。)

▼半径13cmの円をカットするので、ビットから13cmの位置に支点がくるようにストレートガイドの長さを調整f:id:enjoy-life-more:20250717064714j:image

▼支点の位置をビスやクギで固定します。
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▼負荷がかかりすぎないよう3〜4mmづつ、何回かにわけてカットしていきます。

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▼2つ分の円がとれました! 一つは自分用。一つはプレゼント用につくります。
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3 SKP製の信頼できるムーブメント

今回使用したのはSKP掛け時計スイープムーブメント。秒針のカチカチという音がしないタイプのものを選びました。

ムーブメントとネジ(金色)で掛け時計本体部分を挟んで固定する構造です。

4 トリマーを使って、ムーブメント取り付け部分の掘り込み

(1)円中心部の穴あけ

最初に、円の中心部分にムーブメントの軸を差し込む穴を掘っておきます。

今回、使用するムーブメントの中央部分の直径は10mmでしたので、同じ幅のドリルビットを使っています。

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(2)ムーブメントを埋め込む部分の掘り込み

ムーブメントの大きさは縦横同じで56mmでしたので、少し大きめに縦横70mmの大きさで掘り込みます。

掘り込む深さは、ネジの部分は木の中に隠れて、ネジの部分から上の部分(白色の部分)が飛び出た形にする必要があります。

なお、ムーブメントの白色の部分に時針、黒色の部分に分針ははめ込む形になります。

写真のとおり、ネジ部分の長さが5mmでした。木の厚みが20mmなので、15mmをトリマーで掘り込めば、ちょうどいい計算になります。

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▼掘り込むのみ使用したのはベアリング付きのストレートビット
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縦横7cmの簡単な治具をつくります。時計本体と治具に書いた線で中心をあわせます。

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5 トレーシングペーパーを使った下絵の転写

トレーシングペーパーを使って、あらかじめ作成していた図面を転写していきます。

最近はトレーシングペーパーを使うことなどありませんが、普通にホームセンターの事務用品コーナーで購入できました。

また、転写するための「鉄筆」はネットショップで購入しました。
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6 ウッドバーニング用電熱ペンを使った数字の書き込み

時計の数字の部分は、ネットショップなどで木製の数字を購入して貼り付けてもいいかと思いますが、今回は、ウッドバーニング用電熱ペンを使って書き込んでいます。f:id:enjoy-life-more:20250717064700j:image

2種類のペンを使用しました。まず、細いペンで数字の輪郭を書き、その中を太いペンで塗りつぶしています。

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トレーシングペーパーの下書きを電熱ペンでなぞって書いています。
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7 数字代わりの丸棒の埋め込み

数字の代わりに丸棒を埋め込みます。

ホームセンターで見つけた「マホガニー」の丸棒を埋めるため、直径15mmの座ぐりビットで穴を掘っています。

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できるだけきれいな穴がほれるようマスキングテープを貼った上から掘っています。
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ボンドを入れて、適当な長さにカットした丸棒を詰め込んだ後、あさりのないノコでカットします。
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8 時計本体のボーズ加工

少し柔らかく、かわいい雰囲気の時計にしたかったので、円の周辺部分をボーズ面(3分)のビットで加工し、丸みをもたせてみました。
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9 針の取り付け

もともとの針は、こんな金色の針。

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ブラックチェリーの木口テープを貼り付けて、パッと見た目は木製の針にしました。

最初に針の穴と同じ大きさの穴をドリルであけて、その位置をあわせて木口テープを張り合わせます。最後に元の針からはみ出た部分をハサミでカットすれば出来上がりです。
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10 完成!!

最後に、ムーブメントをネジでしっかりと固定し、針と付属の吊り下げ用のフックをつければ完成です。

なお、秒針を一番上に取り付けることになりますが、秒針までは必要ないので、針の部分はハサミでカットして取り付けました。
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数字のフォントやデザイン、時計本体の形を四角にするなど、工夫次第で自分だけのオリジナルの時計ができます。

もし故障をしても、ムーブメントだけを取り替えることでずっと使い続けることもできます。

トリマーがあれば簡単に作ることができますので、チャレンジしてみてください。

 

↓↓ YouTubeでも製作過程をご紹介しています!!

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ノコギリで精密なほぞ加工を!縦切りガイド治具でワンランク上の家具づくり!

今回ご紹介するのは「縦引きガイド」です。
「縦引き」というのは、材の木目に沿ってカットすることを指しますが、「ほぞ」などをつくる時、この治具を使うことで精密な加工ができるようになります。

杉田豊久さんの「ノコギリ木工」】

この治具は、杉田豊久さんの「手工具とジグで実現する木組みの完全テクニック」という冊子で紹介されていたものを自分で作ってみたものです。
杉田さんは「ノコギリ木工」を提唱されており、電動工具を使わずにノコギリなどの手道具で楽しむ木工方法を紹介しています。電動工具の騒音を気にすることなく、安心・安全、しかも本格的な木工方法です。趣味で木工を楽しむ私達にとっては理想的な方法で、電動工具に頼らなくても「ここまで出来る!!」ということを教えてくれます。

▼横からみたところ。余っていた9mmのMDFを2枚貼り合わせて一つのパーツをつくっていますが、もっと厚みのある材があれば張り合わせの必要はありません。

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▼マグネットシートを貼って、ここにノコを密着させます。
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▼このように作業台にクランプで固定して使用します。
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▼「スペーサー」を間に挟むことでカットする幅を調整する構造となっています。
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▼スペーサーは、MDFやベニア、アクリル板、紙など。それぞれの厚みを記載しています。このスペーサーを組み合わせれば、0.1mm単位の幅の調整が可能となります。
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▼このようにスペーサーを入れてネジで締めます。
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▼マグネットシートで隠れていますが、M8六角ボルト(長さ85〜90mm)を埋め込んでいます。

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▼本体側もボルトが貫通するようにドリルで穴をあけています。

▼カットする材はクランプで固定
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▼ノコをマグネットシートで密着させてカットします。ノコには「アサリ」があって、使っていくうちにマグネットシートが削れてしまいますが、その際は、張替えをします。私が使っているノコギリは「ゼットソーⅢ8寸目」ですが、それほどシートが削れることもなく、長く使えています。
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ブログでは、実際に椅子の製作過程で使用していますので、そちらもご覧ください。

 

 

DIYでもここまでできる!ブラックチェリーで作る本格椅子

ブラックチェリーの無垢材を使い、ほぞ組みでしっかりと仕上げたフレームにペーパーコードの座面を封筒編みで組み合わせた、こだわりの一脚です。

自作の治具を活用しながら、DIYで丁寧に仕上げた製作過程をご紹介します。

1 DIYでもできる!本格椅子の設計・デザインのポイント

スケッチアップを使って設計しています。

座面の高さが360mm。これは、一般的なダイニングチェアの高さ(420〜450mm)と比べるとかなり低いものですが、我が家のダイニングテーブルの高さが650mm(一般的には700〜720mm)と低いものだったため、これに合わせた設計としました。

椅子の高さについては、差尺(テーブルの高さと座面の高さの差)が270〜300mmとなるように設計すればよいと思います。

また、椅子の構造で基本となるのは、各面(4面)それぞれで、材が「四角」の組み合わせとなるようにして強度をもたせることです。

後脚部分は背板と幕板で四角形となっていますので、貫はなくても構いませんが、これがあってもデザイン的にはおかしくないため、より強度を高めるために設置してます。

なお、脚の先端や背の先端部分は少し細くすること、全体としてシャープなイメージがだせるようにしました。

ただし、DIY初心者でも加工がしやすいよう、ほぞで接合する部分は、直角に交わるようにしています。

2 広葉樹をネット通販で調達!DIY椅子づくりに必要な材の寸法と量

一般的に、広葉樹はホームセンターには置いていませんので、ネット通販で購入することとなります。

今回の材料は、「マルトクショップ」さんのネット通販で購入しました。注文画面で、ブラックチェリーを選択して、縦・横・厚みを入力すれば見積もり金額が表示され、とてもわかりやすくなっています。

注文する際に「長さ方向の伸び有り(ジャストカット無し)」を指定すると、長めのカットで少し安くなったり、作品の写真を送ると次回、5%割引になったりします。

なお、今回、下記のサイズ(ジャストカット無し)で注文し、トータル1万円弱で購入しました。

▼幕板(前幕板:444mm、側幕板420mm 厚さ:20mm)

▼貫(前貫:444mm、側貫420mm、厚さ:20mm)

▼前脚、後脚(厚さ:28mm)
※前脚部分と後ろ脚部分は、縦686mm、横100mmの長方形で注文し、この中で自分で切り分けて加工しました。

▼背板(444mm、厚さ27mm)3本

3 DIY椅子の脚を加工|作業工程と使った道具をご紹介

(1)DIY椅子の脚をジグソーで粗加工

まず、前脚と後脚は、1枚の板(100mm✕686mm)で注文したので、ジグソーまたはノコで、切り分けていきます。

また、足先と背の先の部分は細くしていますので、同様にカットします。この時、寸法ぴったりではなく、少しだけ余裕を残してざっくりとカットをしていきます。(こういう時にバンドソーがあれば、より簡単に加工ができます。)

ブラックチェリーは、そこそこ硬い木ですので、ジグソーを使ってカットする場合は硬木用のブレードを使って、速度を落としてカットすることをお勧めします。

またノコでカットする場合も、まっすぐカットするのは意外と難しいものです。墨線の内側にはいりそうになったら、一旦、仕切り直すなどして慎重にカットしてください。

▼自作のジグソーテーブルを使ったカット

▼今回使用したブレード LENOX FAST&CLEAN HARDWOOD

(2)材の厚みや脚の先端をカンナを使って調整

ジグソーなどでざっくりとカットした後は、カンナを使って墨線の位置まで調整していきます。
▼前脚の先端部分が少しずつ細くなるようカンナで加工

(3)後ろ脚の曲面加工|スクレーパーで対応

後脚の「くの字」に曲がった部分は、カンナをあてることができません。

そこで、この曲がった部分には、「木工用スクレーパー」を使います。スクレーパーをたてて木にあてることで、カンナでは削れない部分も削ることができます。

▼木工用スクレーパー

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(4)電動ドリル+角ノミアダプターで精密ほぞ穴

今回の椅子の場合、合計で27箇所、ほぞ穴をほる必要があります。また、きちんとした椅子のフレームを組むには、精度の高い加工が必要となってきます。

手加工だけでは、なかなか厳しいものがあり、DIYで椅子を製作する場合に、この加工が一番ネックになるのではないかと思います。

専用の「角のみ盤」はDIYモデルでも高価で、なかなか手がでません。

そこで、お勧めするのが、電気ドリルとドリルスタンドの「角のみアダプター」を使った加工です。

なお、「ほぞ」の長さは20mmにしており、ほぞ穴を22〜23mm程度の深さで加工しました。

※SK11のドリルスタンドと角のみアダプター、イーバリューのドリルを使用
 (角のみアダプターについては別の記事で詳しくご紹介しています。)

▼幕板と貫のほぞ加工
※図面では、ほぞとほぞ穴は10mm✕10mmとなっていますが、角のみは9mm✕9mmでしたので、角のみの大きさに合わせました。「ほぞ」は10mmのままで加工して、少しきつかったですが、ほぞがよく効くようにしました。

 

▼背板の部分のほぞ加工

 

(5)自作の治具を使った精密ほぞ加工

椅子の製作においては、「ほぞ穴」の加工と同様に、「ほぞ」が精度高くカットされていないと、うまく組み上げることができません。

「ほぞ」は、横幅が太すぎると、ほぞ穴側の材が割れてしまいますし、逆に縦幅は「ほぞ穴」より少しだけ大きいぐらいにカットして、しっかりと「効く」状態にする必要があります。

テーブルソーで機械加工する方法もありますが、今回はノコでも精度の高いカットができる治具を使用して、縦斬りをしました。

どのくらいの幅が適当か、余った材で試してみてから、最終的にカットすることをお勧めします。

▼自作の治具を使った加工。(この治具は別の記事で詳しくご紹介しています。)

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▼縦斬りは完了

▼横切りは、この自作の丸ノコスライド台を使用しました。

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▼縦斬りした材を横において、刃の出し方を調整します。

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横切りに丸ノコスライド台を使用したのは、ほぞの胴付き部分に段差が生じないようにするため。手加工では、どうしても段差が生じやすくなります。(ほぞの写真を取り損ないましたが、概ねうまくいきました。)

4 背板の曲面をトリマーでならい加工

背板の曲面を加工します。ベニアで作成した曲面の型をあてて、同じものを3つ製作します。

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▼自作のジグソーテーブルでカット。外側の墨線でカットして、最終的に内側の墨線の位置で仕上げます。

▼ざっくりカットした背板にベニアの型を両面テープで貼り付けます。

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▼トリマーでベニアの型に沿って「ならい加工」をして、3本の形をととのえます。

5 面取り・組み立て・塗装

すべての材が揃ったら最後に面取りをします。今回、少し丸みを帯びた柔らかい印象にしたかったのでトリマーのコーナビット1分(3mm)を使って面取りをしています。
面取りまで終わったら、一度、ボンドなしで仮組みをしてみて、問題なく組み立てができるかを確認してみます。「ほぞ」がきつすぎたり、「ほぞ穴」の深さが足りなかったりして、きれいに組み立てができないことがありますので、仮組みをしてみて微調整をします。

▼組み立てはうまくいきました。

▼WATOCOオイル・ナチュラルで塗装しました。

6 ペーパーコードで座面張り|DIY椅子をおしゃれ&快適に!

以前に「平編み」をしたことがありますが「封筒編み」は初めてのチャレンジです。

▼ネットで購入したペーパーコード[早瀬工業(株)K5005]

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▼ブログでは、巻き方を説明するのが難しいので、そのうち動画でご紹介したいと思います。

▼巻く途中で、紐と紐の間のすきまには、「あんこ」と呼ぼれる詰め物をしていきます。手に持っているのは、100均で購入したフェルト。それ以外に、ペーパーコードを広げたものを詰めています。
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▼完成しました!!



高価な角ノミ盤は不要!角のみアダプターで精密ほぞ加工をDIYで

今回は、電気ドリルをドリルスタンドの「角のみアダプター」に取り付けることで、「角のみ盤」のように使う方法をご紹介します。
これを使えば、高価な「角のみ盤」がなくても、ほぞ穴加工をサクサクできるようになります。
DIYで、椅子などの脚物家具をつくる場合は、とても役立つ道具ですので参考にしてください。

1 角のみ盤代わりに使えるドリルスタンド

椅子のような脚物家具を製作する場合に、たくさんの「ほぞ加工」をします。これをすべてノミを使って手加工するのは気が遠くなるような作業です。
そんな時、「角のみ盤」を使えばサクサク掘ることができますが、DIY用のモデルでも数万円〜10万円ぐらいする高価な機械です。ほぞ加工のためだけに、それだけのお金をつぎ込むのは難しいですよね。
そんな時に、角のみ盤代わりに使えるのがドリルスタンド用の「角のみアダプター」です。

私が使っているのはSK-11の「角のみアダプター」。もともと電気ドリルとSK-11のドリルスタンドで「ボール盤」代わりに使っていましたが、このアダプターを使えば「角のみ盤」代わりにも使える優れモノです。(ドリルスタンドと角のみアダプターのセットで6千円程度で販売されています。)

▼角のみアダプター部分

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2 ミニフライス盤とバイスも加えれば、ほぼ「角のみ盤」

角のみ盤代わりに使う場合に、ミニフライス盤とバイスも一緒にセットすることをお勧めします。
写真のミニフライス盤はAmazonで4千円弱で購入したものですが、角のみの位置合わせに重宝しています。
また、角のみは、掘り込んだ後に抜けにくかったりしますので、バイスでしっかりと材料を固定しておく必要があります。

▼ミニフライス盤とバイスを取り付けた状態

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3 フライス盤が平行移動するようバイスを微調整

フライス盤を使用する場合、バイスで固定した材が平行に移動するよう調整します。まず、ドリルに鉛筆を設置して、フライス盤を動かしてみて、平行に線がかけるかどうか確認してみます。
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▼線の書き始めの位置と書き終わりの位置を比較すると、わずかにズレていて平行に線が書けていません。
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▼こういう場合は、写真のようにバイスのネジをゆるめて、紙などを挟んで調整します。
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▼線の始めと終わりの位置が同じ位置に揃いました。

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4 「角のみ」は、必ず「切れる」ものを選択

極力費用を抑えるためにアダプターを使用しますが、「角のみ」だけは少し値が張っても切れるものをお勧めします。角のみのドリルを囲む4角の部分は、単に押し込んで木を切断していく構造なので、硬い木材の場合は、なかなか押し込めません。写真の角のみは、1万円程度するもの。2〜3千円程度のものと比べると切れ方がまったく違います。

▼写真の角のみは9mmのもの
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5 角のみの「向き」と「深さ」の調整

角のみの四角が材と平行になるよう向きを調整します。また、ほぞを掘る深さを調整してセッティングします。
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6 角のみの位置決めと掘り方

最初に、ほぞ穴の端の部分から掘り込んでいきます。この時、角のみを材に軽く押しあててみて、角のみの四角の端があたる部分を確認して位置をあわせます。
次に、ほぞ穴の反対側の端を掘り込み、最後に間の残った部分を掘っていきます。
写真は悪い例ですが、この様に、端の部分が少し残っている場合、角のみが穴が空いている方に傾いてしまい、まっすぐに掘れません。
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▼完成です。ノミを使った手掘りに比べると圧倒的に早く、まっすぐに掘れます。
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7 まとめ

「ほぞ穴」の加工は家具づくりで必ず必要となってきます。ノミを使った手加工は、作業に時間がかかりますし、精度の面でも、まっすぐに穴をあけるのは意外と難しかったりします。
今回、ご紹介した道具は使うことで、DIYでも、精度の高いほぞ加工が必要な「椅子」なども作ることができますので、チャレンジしてみてください。

 

YouTubeでもご紹介しています!!

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電動ドリルでサクッと下穴!ノミ仕上げで精度も満足のほぞ穴加工

今回は電動ドリルを使った「ほぞ穴」の加工方法をご紹介します。
家具製作で「ほぞ加工」をする場合、何箇所も同じ加工をする必要がでてきます。ノミだけ使ってコツコツ作業してもいいのですが、少しでも省力化したい場合は、電動ドリルやインパクトを使ってほぞ穴を掘る方法があります。

ほぞ穴の設計

今回のほぞ穴は、下図のサイズでつくってみました。
ほぞ穴の幅が10mmにしていますが、この理由は後でご説明します。

墨付け

止型スコヤと白柿で墨付けをしています。

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ほぞの幅は、横に添えた材の位置に鉛筆で書き入れます。
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この添えた材の厚みは7.5mmでした。たまたま近くにあった適当な材を使っただけですが、この材を使い両端から7.5mmの位置に線を引いたため、ほぞの幅の10mmとなりました。
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ほぞ穴の加工

ほぞの幅が10mmなので、直径9mmのドリルを使って穴をあけていきます。
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写真はインパクトドライバーを使って穴あけをしているところです。まっすぐに穴あけができるよう、直角がでている材をガイドにしてドリルにあてて掘っていきます。
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ほぞ穴の端の部分は1mm程度残るように位置を決めて掘りました。
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写真はドリルスタンドに電動ドリルを取り付けて掘っています。こうしたスタンドを使うと、より簡単にまっすぐ掘ることができます。

残った部分をノミで削りとっていきます。
まずは、穴と穴の間をざっくりとノミでとった後、添えた材にノミを密着させて削っていきます。
残った部分をいかにまっすぐに削りとるかがポイントです。

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最後に、ほぞ穴の端の部分をノミでおとしていきます。
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完成しました。
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道具はシンプル、仕上がりは本格!ノコとノミ+簡単治具で仕上げる”本格ほぞ加工”

今回は、ノコやノミの手道具だけで、ほぞ加工をする方法についてご紹介します。
プロの方が使う「角のみ盤」や「昇降盤」がなくても、ちょっとした治具を使い、時間をかけて丁寧に作業をすれば精度の高い加工をすることができます。
趣味の木工で本格的な家具づくりに挑戦したい方、このほぞ加工にチャレンジしてみてください。

寸法の考え方

ほぞとほぞ穴の幅は、材の幅の3分の1を目安にしますが、ノミを使って加工する場合は、ノミの幅にあわせます。今回使用した材は、幅が25mmなので、3分ノミ(幅9mm)を使用し、このノミの幅に合わせて墨付けを行います。
ほぞの深さは30mm、材の3分の2ぐらいにしています。

墨付け

手加工で行う場合、墨付けを正確に行うことが大事です。
最初に止型スコヤと差し金をつかって、ほぞの長さをあわせ墨付けをしていきます。

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正確な墨付けと加工を行うため、白柿を使います。
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写真でわかりやすいように、白柿の線の上に鉛筆でなぞってます。

ほぞとほぞ穴の幅は、毛引きを使って材の中央になるように墨付けをします。
とりあえず8mmの位置に設定しています。
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材の目立たないところで、少しだけ左右の線を引いてみます。
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実際に三分ノミをあててみて、正確にノミの幅になっているかを確認します。この時に、線の外側を基準にして幅をあわせています。
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幅の調整ができたら、ほぞの幅を墨付けします。
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さらに毛引きの10mmに設定し直して墨付けすると、このようになります。
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ほぞ穴も、毛引きと白柿をつかって墨付けをします。
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ほぞ穴の加工

ほぞ穴をほった時に深さがわかるように、ほぞの長さで位置決めして、マスキングテープを貼っておきます。

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ほぞ穴とのみの幅をピッタリと合わせて、垂直にのみを打ち込んでいきます。
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のみが体の正面にくるようにして垂直になっているかを確認しながら打ち込んでいきます。
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特に表面のところは、位置がずれないよう慎重に打ち込みます。
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ほぞ穴の端の部分は1mm程度残して、最後に仕上げるようにするときれいに加工できます。
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端の部分は、白柿で墨付けした位置にノミの刃先がピッタリとなるようにして位置決めをして打ち込みます。
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ポイントはのみがしっかりと砥げていること。きれいに早く加工する条件です。
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ほぞの加工

次にほぞの加工です。最初に、縦挽きをしていきます。
ほぞ穴は墨線を含めた幅で加工しましたので、ほぞは墨線上ではなく、その外側の位置でカットするようにすると幅がピッタリとあうことになります。
ノコギリだけでこの精度をだすのは熟練の技が必要なので、簡単な治具を作ってみました。2本の角材を直角になるように接合し、表面に磁石シートを貼り付けただけで簡単に作れます。これを墨線に沿っておきます。(治具の裏面に両面テープを貼って動かないように固定してます。)

磁石シートにノコギリがくっつき、簡単にまっすぐカットすることができます。
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使用したのはゼットソーの7寸目。磁石シートを使ったカットをする際、ノコギリのあさりの部分で磁石がすぐにボロボロになってしまいます。その点、この7寸目は、あまり気にならずに使うことができます。ただし、「横挽き」用のノコギリなので、本来は、今回のような縦挽きには向いていません。そのため1/3から半分程度カットができたら、治具をはずして縦挽き用のノコギリでカットしました。最初にカットした部分がガイドラインになるので、治具なしでも簡単にまっすぐカットすることができます。

すべての縦挽きがおわりました。

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次に、横挽きですが、四方胴付きのほぞの場合、四辺のカット位置を正確にあわせることが肝心です。白柿で墨付けをした線の上にあらためて白柿をあてて、そこに止型スコヤをあててカットラインを決めます。鉛筆の墨付けの場合、線のどの部分をカットするか微妙に位置がズレてしまいますが、白柿で書いた線は窪みがありますので、その位置に白柿を置くことで正確に合わせるができます。

止型スコヤの代わりに、このような磁石シートを貼った治具を使うと、より簡単・正確にカットすることができます。

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機械加工のようにはいきませんが、十分な精度でカットできました。
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ほぞの幅は、ほぞ穴に無理なく差し込めて、持ち上げたとき一緒に持ち上げられるくらいの状態がベストです。この幅がきつくなると割れる原因となってしまいます。
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ほぞの先端は少し面取りをすると、ほぞ穴に入りやすくなります。
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ほぞとほぞ穴は同じ大きさにしましたが、少しきついようです。ただ、縦方向は少々きつくても材が割れることはありませんし、金槌でたたいて入れて簡単に抜けないぐらいの状態の方がベストです。
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完成です!!