今回は4本脚のスツールの制作過程をご紹介します。
このブログでは、丸ノコやトリマーなどの基本的な電動工具と、ちょっと工夫した治具を使うことで、DIYでも出来る本格的な家具づくりに挑戦しています!
1 設計
家具の設計には、いつもスケッチアップ(無料版)を使っています。

▼脚(4本)の部分。高さは低めに設定しています。

▼脚と脚を繫ぐ幕板部分(2本)。相欠き加工で削る部分は一本目と2本目は違うので要注意

▼座面部分。厚みは12 mmでもOK

2 材料の調達
今回、脚の部分はブラックチェリーを使用しました。
こうした広葉樹はホームセンターでは扱っていませんのでネットで調達してます。
いつも利用しているのは「マルトクショップ」さん。樹種を選んで、必要な大きさを入力すれば、自動で購入金額(見込み)もわかるので気軽に利用することができます。
また、作った家具の画像を送れば、次回の購入時に5%割引にしてくれます。
▼こんな感じで梱包されて送られてきます

なお、座面は、家にあったパイン集成材を使いましたが、購入する場合は厚さ12mm程度の合板で大丈夫だと思います。
▼厚さ18 mmのパイン集成材

▼座面に貼るチップウレタン、ウレタン、レザー(合皮)は、ネットで椅子の張り替え用のセットとして販売されているものを購入。

3 墨付け
脚の材料に脚が斜めになるようにカットする線と、ホゾ加工をするための線を「白柿(シラガキ)」と「毛引き(ケビキ)」つ使って書き込みます。
↓↓墨付けの方法については、別の記事で解説していますので、こちらをご覧ください。
www.naoto-kagukoubou.com
4 脚(4本)の加工
(1)ホゾ穴の加工
脚を斜めにカットする前に、まず、ホゾ穴の加工をしておきます。
ホゾ穴加工で私がいつも使っているのはドリルスタンドの角のみアダプター。
専用の角のみ盤は高価で手が出ませんが、このアダプターを使えば電動ドリルを使って精密な機械加工をすることができます。
ただ、角のみは掘り込む時の抵抗が強く、特に広葉樹の硬い木は簡単には掘れません。
そのため、お薦めするのは中橋製作所の小林式角のみ。私は9 mm幅を使っています。
1万円を超える高価なものですが、切れ味がまったく違いますよ。
▼ドリルスタンドと角のみアダプター。ミニフライス盤とバイスの併せてセットすれば完全にに角のみ盤として使用できます。

▼中橋製作所の小林式角のみ(9 mm幅)

▼ミニフライス盤を動かして、角のみの位置を墨線にピッタリあわせます。

▼簡単にホゾ穴加工ができます。

↓↓角のみアダプターを使ったホゾ穴加工については別の記事で詳しくご紹介しています。
www.naoto-kagukoubou.com
(2)脚を斜めにカット
今回、幅が広めの材を斜めにカットして、少し脚が傾斜するようにしています。
こうしたカットは、バンドソーがあればいいのですが、持っていないので丸ノコと丸ノコ定規を使います。
▼脚元が細くなるような形状で斜めにカット

▼丸ノコ定規を墨線に合わせてカット

▼材が動くことが心配な場合はグルーガンで固定(今回はそのままで大丈夫でした。)

▼4本のカットができました。

▼丸ノコは、墨線のほんの少しだけ上でカットして、残りはカンナで仕上げます。(カンナの扱いに慣れていない方は、丸ノコでギリギリまで合わせてカットしてもOK)

↓↓丸ノコ定規の作り方はコチラをどうぞ
丸ノコを買ったら最初に作りたい!!まっすぐにカットするための丸ノコ定規 - NAOTOの週末家具工房
5 幕板の加工
(1)ホゾの加工
丸ノコで縦切りをするための治具を使ってホゾ加工をしていきます。
▼丸ノコの縦切り治具。上部の板はカットしたい位置に合わせて動かせます。



↓↓丸ノコを使った縦切り治具の作り方は別の記事でご紹介しています。
www.naoto-kagukoubou.com
次に、手ノコでのホゾの横ぎりです。
ポイントは胴付き部分に段差ができないようにすること。
ここで白柿を使った墨付けが生きてきます。
まず、墨線の切り込みがはいった位置に白柿をおき、そこにマグネットシートを貼った自作のスコヤを合わせてカットしていきます。
▼白柿を墨線に合わせます

▼自作のスコヤ。マグネットシートを貼っています。



(2)相欠き加工
2本の幕板の中央を相欠き加工をしてクロスさせます。
今回は、トリマーでガイドベアリング付ビット使って加工をしてみました。
▼ガイドとなる材をグルーガンで接着

▼コロ付のビットで加工します。


▼掘り込む深さを少しづつ調整してピッタリに。

(3)ビスの下穴加工
幕板と座面はトラスビス(長さ40mm)で固定します。
そのため、幕板を15 mmほど掘り込むとともに、ビスの下穴(幅4mm)をあけます。
▼トラスビスの頭の幅が9 mmだったので10mm幅のドリルを使用

▼4 mmのドリルでビスの下穴を貫通

6 座面の加工
座面は半径15㎝の円形。
今回は、丸ノコと丸ノコ定規を使って、円形に加工してみました。
▼丸ノコ定規の端から15㎝の位置にクギを打ちます。

▼丸ノコ定規を少しづつ回しながらカット。これを繰り返します。

▼丸ノコでカットしたとは思えないほど、綺麗な円形にカットできました。

↓↓丸ノコ定規を使った円形カットについてYouTubeでもご紹介しています。
_youtu.be
▼これで一通り必要な部材の加工が出来ました。

7 座面のクッション貼り
座面のクッション貼りは初めてでしたが、意外と簡単。家の椅子の張り替えもできるようになりますので、ぜひトライしてみてください。
▼チップウレタンをカッターナイフで座面の大きさにカット。

▼ウレタンは座面より一回り大きいサイズでカット

▼写真の順番に並べてタッカーでとめていきます。

▼できるだけ体重を乗せて、レザーシートを引っ張りながらとめていきます。

▼余分なレザーシートはカッターでカット

▼最後に、座面と同じ大きさの不織布を少しだけ端を折り込みながらタッカーでとめます。

8 脚の組み立て
脚と幕板をボンドで接着し、組立てます。
▼カットした部分を両面テープでつけて直角にして、組み立てやすい状態にします。

▼直角にしたので、クランプでの締め付けができます。

9 研磨と塗装
脚の部分をサンドペーパー(240番)をかけたら、塗装をしていきます。
いつも使っているのはワトコオイルかバトンの透明。


10 完成!!
脚と座面をビスで固定すれば完成です。
ポイントは、脚と座面の間に隙間が開かないようにしっかりとビス止めをすること。
もし、脚がガタつくようであれば、サンドペーパーで削って微調整をしてください。
▼脚が座面の中央になるよう位置を調整

▼ビスでしっかりと固定


▼完成です!!

↓↓スツールの作り方をYouTubeでもご紹介しています。
youtu.be